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露光フィルム・ラピッドマスクの大きな特長は『水現像せずに使える』ということ。
水現像の工程が必要ないので、網点写真のような細かなドットで構成された、より精細なデザインがブラスト可能です。また、設備が少なくてすみ、作業時間も短縮できます。しかし水現像タイプとは違い、一度露光をすれば感光が進むため、露光後のフィルムの保存は出来ません。紫外線に当てないように注意しながら、すぐにガラスに貼って、ブラスト作業に移行してもらう必要があります。
ラピッドマスクは2種類。ブラストするデザインや彫る深さにあわせて、お選びいただけます。
★Rapid Mask HD~ラピッドマスク・ハイディテール(厚さ50µm)★写真彫刻(網点)や細線など、繊細で細かい表現が可能!!
★Rapid Mask HT~ラピッドマスク・ハイタック(厚さ100µm)★一般的なデザインや高精細デザインに。深彫りにも対応。
ラピッドマスクは、簡単に言うと「紫外線に当たると固まる」という性質を持った樹脂で出来た薄いフィルムです。紫外線に当たらなかった部分は、弾力のある樹脂のままで、粘着性もあるので、そのままガラスに貼り付けることが可能です。そしてブラストすれば、固まった部分(濃いブルーに変色)のみが彫れていきます。
ラピッドマスクの作業工程と必要機材を簡単にご紹介します。
まず、ラピッドマスクに紫外線が当たる部分と当たらない部分を作るために、版下原稿が必要になります。ラピッドマスクの場合は、彫りたいところを白く(透明)、それ以外を黒くしたネガ原稿をパソコンでデザイン。ご家庭用インクジェットプリンターで使える透明シートにプリントアウトします。
紫外線露光機とラピッドマスクの間に版下原稿を挟み、露光スタート。ラピッドマスクに紫外線が当たるところと当たらないところを作ります。
露光後、ラピッドマスクの紫外線が当たった部分は濃い青に変色し、パリパリに固まっています。スリップシートを剥がすと、樹脂面が糊状になっているのでそのままガラスに貼りつけます。最後にキャリアシートを剥がし、ブラストします。濃い青になった部分のみ彫れていきます。